ピッコロの種類による特徴

ピッコロの種類による特徴
 

ピッコロの種類(素材・材質)による特徴

グラナディラ製

柔らかくかつ明るい音色でオーケーストラや吹奏楽に溶け込む。非常に硬く湿気や多少温度が高くても割れにくく、変形も殆どしない。ほとんどの奏者が木製のピッコロを使っている。

銀製

高級なフルートと同じ材質。銀製は豊かで明るくかつ豊かな響き。頭部管にはフルートと同じようなリッププレートが付いているので、持ち替えを頻繁に行う場合に違和感が少ない。頭部管のみ銀製で本管はグラナディラのものや、総銀製のものなど色々なバリエーションがある。

ニッケルシルバー(白銅・洋白)製

銀製と同様リッププレートがある。音色は銀製に比べやや暗く重厚。響きは大きい。安価な材質のため下位モデルに多い。

樹脂製

ABS樹脂、プラスチック、などで作られている。雨や水分、夏の暑さや多少の衝撃にも強く非常に耐久性が高い。野外の演奏で特によく使われる。音色は一番劣る。


 ピッコロとは

楽器のピッコロはフルートとほぼ同じ運指で1オクターブ上の音が出ます。歴史はフルートとほぼ同じで、構造も似通っています。演奏面では強く速い息と息の支えが必要でアンブシュア(演奏時の口の形)もやや違いがあります。そのため曲の細かなニュアンスを表現するのが難しく高度な技術を要求されます。大編成のアマチュア楽団やプロのオーケストラではフルートとの持ち替えではなく、専門の奏者を置く場合が多くなっています。