ハープ各部名称図
ハープ各部の名称図
グランドハープ本体の名称図
一般的なハープの各部名称図です。例は青山ハープ製のフルコンサートグランドハープです。
ハープ名称図
垂直に立った円柱状の部分は「支柱」、支柱の最上部の頭の部分を「クラウン」、支柱に対し斜めに取り付けられ弦の下部が固定されているものを「響鳴板/サウンドボード」、響鳴板を含む中空の箱の部分を「共鳴胴/サウンドボディ」と呼ぶ。共鳴胴は一般的に下方が太く上方が細い半円の断面をもっている。
上部のハープ特有のカーブをもつ部分は「腕木」、全体を支えている一番下の部分は 「台座」と呼ばれる。
支柱は一般的に外側が木製だが本体は金属製。その表面にはギリシア神話の彫刻を思わせるような装飾が施されているものもある。支柱の内部は空胴でその中にはペダル機構の機械部が通っている。
唐草模様などの装飾が描かれている左右対称の板は共鳴板で、張り出した部分は羽と呼ばれる。一列に張られた弦の下端がこの共鳴板の中心に沿って固定されている。
「プレート」は弦の上端止めている部分にある金属製の板。各弦は「チューニングピン」と呼ばれる鉄製のピンに巻かれていて、ピアノのようにピンを回すことによって音程を変え調律が行なわれる。ハープの場合は弦の張力がピアノのように大きくないため、ピアノ調律のような長い柄をもったチューニングハンマーではなく、チェンバロの調律に使うようなT型のチューニングレンチを用いる。このプレートの部分には複雑なペダル機構の主要部が内蔵されている。
台座は楽器全体を保持するために広い底面積を持ち、さらに放射状に延びた脚が付いている。台座には音程を変えるためのペダルが右に4本、左に3本の合計7本演奏者向きに取り付けられている。