クラリネットの材質

クラリネットの材質
 

 クラリネットの材質の種類

現在一般的に使われているのはアフリカ産の黒檀(グラナディラ)である。18世紀あたりではツゲ(ボックスウッド)が使われることもあった。現在もその他にローズウッドやブビンガを使用するメーカーもある。また低価格機種や野外で使うことの多いクラリネットには、エボナイトやベークライト、プラスチックを使われる機種がある。特にエボナイトは変形しにくい、割れにくなど強度や耐久性が高く、しかもグラナディラと質感も似ていて、音色もそれほど大きな違和感がない。このためバスクラリネットなどはコストの面からみてもエボナイトを選択する団体は多い。ただエボナイトは内部の硫黄成分が太陽光の紫外線や水分などで劣化変色し茶色に変色しやすい欠点がある。この変色はかなり深い部分まで削り研磨しないと元の色に戻すことができない。その他ガラス(クリスタル)や金属製のクラリネットも以前は作られていたが天候による耐久性が良いが、音色や響きの面では木製のものとかなり比べて劣る、クラリネットの音では無くなるため、最近は見かけることは殆どない。
マウスピースに関しては現在殆どがエボナイトで、まれにクリスタルや金属製のものが主にジャズで使われる。