フルートの管厚

フルートの管厚
 

フルートの管厚について

フルートを構成する主要な部品(頭部管、胴部管、足部管)の材質には、銀や洋銀、金やグラナディラが用いられている。その材質にはそれぞれ特性があるため設計が異なり、金属の厚さ(管厚)も異なる。

フルートの管の厚さ(管厚)の違いや特徴。

洋銀製フルート

管厚はメーカーや機種により、管厚は0.4mm~0.5mm

響き自体は銀製のものに比べても劣らない。

材料の価格が安いため主に安価な普及モデルに使用される。

洋銀は硬いため手の込んだ高級機種は現在ほぼ作られていない。

製造コストと販売価格のコストバランスが悪い。

銀製フルート

管厚はメーカーや機種により、管厚は0.35mm~0.5mm

0.38mmの管厚(標準管厚)が多い。暖かく豊かな最も銀製らしい音色。

0.35mmの管厚(ライトウエイト/ライト管)鳴らしやすく響きのポイントも広い

0.43mmの管厚(ヘビーウエイト/ヘビー管)ダーク系で深い響き。パワーがある奏者は表現の幅が大きく拡がる。

0.5mmも選択できるメーカーや器種がある。

一般的にアメリカ系は薄め、ヨーロッパは厚めの管厚を好む傾向がある。

金製フルート

0.3mm程度の管厚が標準で最も金製らしい音色。

0.35mmほどの管厚のヘビー管もあるが、傾向は銀製のものと同様にパワー系の奏者向き。

グラナディラ製フルート

メーカーや機種により3.0mm~4.2mm程の管厚