ホルンの知識
ホルンの基本知識
ホルンの知識としてホルンの種類や材質による音色の特徴など。シナリッシュの楽器技術者の経験と知識、ホルン奏者の意見など、ホルンの知識についていくつかご紹介させていただきます。楽器購入、楽器買い替え、中古ホルン購入の際の参考にしてください。
ホルンとは
ホルン調整の知識
ホルンのコンディションが悪い場合の原因と対処法の知識
音が全く出ない。(めったにない) | 管に物が詰まっている。 注意して取り除く。 ロータリの位置が誤って入っている。 正しい位置へ戻す。 |
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音階にならない。音が変わらない。 | 抜き差し管の位置が間違っている場合がある。 カタログや写真を見て同じように入れなおす。 3番が一番長く2番が一番短い。 |
ロータリーが動かない。固い。 | サビや汚れなどにより固着している。 専門店でロータリー調整してもらう。 ロータリーや軸へのオイル不足。 ロータリー内部や軸部分にオイルを注す。 |
スライドが動かない | サビや固化したグリスなどにより固着している。 少し強めに引っ張り抜ければ古いグリスを拭き取り、塗りなおす。 抜けない場合は専門店で抜いてもらう。 |
ヘコミがある | 物が当たったり、落としたりでできたヘコミ。 専門店でヘコ出ししてもらう。自分で行うと表面を傷める可能性大。 |
ホルン材質の知識
ホルンは他の金管楽器と同じく真鍮と呼ばれる銅と亜鉛の合金から作られます。金属加工が容易で金色に光り輝くため、楽器や装飾品の材質としてよく使われています。
また、合金の比率により、イエローブラス、ゴールドブラスの2種類がラインナップされている場合が多い。またメーカーによっては洋白(銅と亜鉛とニッケルの合金)製のホルンもある。
ホルンの材質による音色の特徴の知識。
銀メッキなどメッキ仕上げの楽器の場合、材質の判断は難しいです。
イエローブラス | 明るくクリアな音色。 ヨーロッパ等で多く使われる。 ホルンの素材として標準的。 |
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ゴールドブラス | 暖かみのある豊かな音色。 イエローブラスの次に多い。 |
洋白 | ややダークな重厚な音色。 太ベルの場合に使われることが多い。 アメリカで使われることが多い。 ヨーロッパで使用されることは珍しい。 |
ホルンの表面仕上による違いや特徴の知識。
クリアラッカー仕上げの知識
真鍮地金を磨きその上から透明なラッカーを吹き付けた塗装方法です。ラッカーは地金に比べ柔らかいため地金の振動を伝えやすく、音抜けがよく明るめの音色といわれます。
ノーラッカー仕上げの知識
真鍮地金を磨いたままで何の塗装も行っていない状態です。古いホルンには多い仕上げ方法です。最初はラッカー仕上げのように輝きがありますが、徐々に酸化皮膜に覆われます。手入れが大変なので上級者向き。
吹奏感は抵抗感も若干少なめ。ラッカーに比べ柔らかく豊かな響きで最もホルンらしいナチュラルな音色とも言われます。
銀メッキ仕上げの知識
真鍮を磨いたあと銀メッキを施したものです。やや抵抗感があるのでパワーが必要な場合があります。殆どのメーカーではオプション扱いで一般的ではない仕上げ方です。
ホルンのラッカー剥がしの知識
ラッカー仕上げのホルンはは長年使用することにより、特に右手が触れる部分のラッカーが剥がれやすく、放置しているとその部分から剥がれが進行していることが多いです。
またノーラッカーのホルン吹くプロ奏者も多く、その音に似せたい、ノーラッカーに憧れている奏者も多いようです。
そのため、よくラッカーを剥がしてノーラッカーのホルンにしたいという相談を受けます。ここでは当店で行っているラッカー剥がしの方法をご紹介します。
ホルンのラッカー剥がしについてさらに詳しく読む
ホルンの種類についての知識
ホルンの種類や特徴
フルダブルホルンの知識
フルダブルホルン
代表的機種としてはアレキサンダー103が最も有名で、世界のトッププロプレイヤーの多くに使われている。
セミダブルホルンの知識
セミダブルホルン
フルトリプルホルン、セミトリプルホルンの知識
フルトリプルホルン
Fシングルホルンの知識
F管のみのシンプルなホルン。ホルンの原型ともいえる基本の構造なので最もホルンらしい音が出る。このため初心者がホルンの音を作るのに最適である。
B♭シングルホルンの知識
BシングルとFシングル
デスカントホルンの知識
デスカントシングルとデスカントダブル
ナチュラルホルンの知識
ホルンの原型と言っていいバルブの付いていないホルン。ボーゲンと呼ばれる丸く巻かれたマウスパイプを取り換えることによりF管の他にも様々な調で演奏できる。
ウィンナホルンの知識
主にウィーンを中心とした地域で用いられるFシングルホルン。プロのオーケストラで常用しているのはウィーンフィルやウィーン交響楽団、フォルクスオパーぐらい。Fシングルのため演奏は非常に困難で音を外しやすいが、柔らかく温かい最もホルンらしい美しい音色で、フォルテ時には音楽性のある割れた音が出せることから、上記の楽団はあえてこの伝統のホルンを使っている。
ホルンメーカー一覧
国内外のホルンメーカーの一覧とその知識です。
ホルンメーカー一覧表