クラリネットの知識
クラリネットの基本知識
クラリネットの種類や成り立ち、歴史など。シナリッシュの楽器技術者の経験からクラリネットの知識についていくつかご紹介させていただきます。楽器購入、楽器買い替え、中古楽器購入の際の参考にしてください。
クラリネットの歴史
クラリネットの源流として簡素なシングルリードの楽器があったとされる。これを1700年前後にフランスのフルート製作者デンナーが今日のクラリネットに近い原型(2キー)を作ったとされている。のちにビュッフェ・クランポンの前身にあたるビュッフェ・オージェと協力しベーム式のクラリネットがほぼ完成される。
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クラリネットの種類
B♭管クラリネット
現在最も一般的なクラリネット。豊かな音色と幅広い表現力でどのようなスタイルにも対応できます。
A管クラリネット
B♭管クラリネットよりも2度低い調子のクラリネット。音色はB♭に比べ深く柔らかな音色。主にオーケストラで使われる。
E♭管クラリネット
B♭管に比べてより明るく透明度の高い華やかな音色。
C管クラリネット
音色がやや硬く響きも少ない。
E♭アルトクラリネット
オーケストラ曲のヴィオラやチェロパートの役割を果たす楽器の一つとして用いられる場合が多い。
B♭/A管バス・クラリネット
B♭クラリネットの1オクターブ下の音域を受け持つ。
E♭コントラアルトクラリネット
B♭バスクラリネットに比べさらに5度低い音域を受け持つ。
B♭コントラバスクラリネット
B♭バスクラリネットよりもさらに1オクターブ低い音域。
バセット・ホルン
E♭アルトクラリネットと形状は似ているが、内部の設計などは異なる。
様々なクラリネットの写真
左から、A♭ソプラニーノ、E♭ソプラノ、B♭ソプラノ、E♭アルト、B♭バス、B♭コントラバス、E♭コントラアルト、BB♭コントラバス
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クラリネットの材質
現在一般的に使われているのはアフリカ産の黒檀(グラナディラ)である。18世紀あたりではツゲ(ボックスウッド)が使われることもあった。現在もその他にローズウッドやブビンガを使用するメーカーもある。また低価格機種や野外で使うことの多いクラリネットには、エボナイトやベークライト、プラスチックを使われる機種がある。
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