ホルンの知識

ホルンの知識
 

ホルンの基本知識

ホルンの種類や材質による音色の特徴など。シナリッシュの楽器技術者の経験と知識、ホルン奏者の意見など、ホルンの知識についていくつかご紹介させていただきます。楽器購入、楽器買い替え、中古楽器購入の際の参考にしてください。

ホルンとは

ホルンとは金管楽器の一つで、その中でも最も音域が広い。管の長さは全長で3.6mほど。管の先端に付けられたマウスピースを唇に当て、息を吹き込む。その際に唇が振動し音波となり逆の先端の後ろ向きにフレア状に広がったベルから増幅された音が出る。
音程を変えるには唇の緊張などで振動数を変えたり、管の途中に取り付けられた3本のロータリーバルブを操作し、息が通る管の長さを変えることにより音階を演奏する。

ホルンの調整

ホルンのコンディションが悪い場合の原因

音が全く出ない。(めったにない)

管に物が詰まっている。

注意して取り除く。

音階にならない。音が変わらない。

抜き差し管の位置が間違っている場合がある。

カタログや写真を見て同じように入れなおす。

ロータリーが動かない。固い。

サビなどにより固着している。

専門店でロータリー調整してもらう。

ロータリーや軸へのオイル不足。

ロータリー内部や軸部分にオイルを注す。

スライドが動かない

サビや固化したグリスなどにより固着している。

少し強めに引っ張り抜ければ古いグリスを拭き取り、塗りなおす。

抜けない場合は専門店で抜いてもらう。

ヘコミがある

物が当たったり、落としたりでできたヘコミ。

専門店でヘコ出ししてもらう。自分で行うと表面を傷める可能性大。

 

 

ホルンの材質

ホルンは他の金管楽器と同じく真鍮と呼ばれる銅と亜鉛の合金から作られます。金属加工が容易で金色に光り輝くため、楽器や装飾品の材質としてよく使われています。
また、合金の比率により、イエローブラス、ゴールドブラスの2種類がラインナップされている場合が多い。またメーカーによっては洋白(銅と亜鉛とニッケルの合金)製のホルンもある。

ホルンの材質による音色の特徴。

銀メッキなどメッキ仕上げの楽器の場合、材質の判断は難しいです。

イエローブラス

明るくクリアな音色。

ゴールドブラス

暖かみのある豊かな音色。

洋白

ややダークな重厚な音色。

 

 

ホルンの表面仕上による違いや特徴。

クリアラッカー仕上げ

真鍮地金を磨きその上から透明なラッカーを吹き付けた塗装方法です。ラッカーは地金に比べ柔らかいため地金の振動を伝えやすく、音抜けがよく明るめの音色といわれます。

ノーラッカー仕上げ

真鍮地金を磨いたままで何の塗装も行っていない状態です。古いホルンには多い仕上げ方法です。最初はラッカー仕上げのように輝きがありますが、徐々に酸化皮膜に覆われます。手入れが大変なので上級者向き。
吹奏感は抵抗感も若干少なめ。ラッカーに比べ柔らかく豊かな響きで最もホルンらしいナチュラルな音色とも言われます。

銀メッキ仕上げ

真鍮を磨いたあと銀メッキを施したものです。やや抵抗感があるのでパワーが必要な場合があります。殆どのメーカーではオプション扱いで一般的ではない仕上げ方です。

 


ホルンのラッカー剥がし

ラッカー仕上げのホルンはは長年使用することにより、特に右手が触れる部分のラッカーが剥がれやすく、放置しているとその部分から剥がれが進行していることが多いです。
またノーラッカーのホルン吹くプロ奏者も多く、その音に似せたい、ノーラッカーに憧れている奏者も多いようです。
そのため、よくラッカーを剥がしてノーラッカーのホルンにしたいという相談を受けます。ここでは当店で行っているラッカー剥がしの方法をご紹介します。
ホルンのラッカー剥がしについてさらに詳しく読む
 


ホルンの種類

ホルンの種類や特徴

フルダブルホルン

フルダブルホルン

フルダブルホルン

現代のオーケストラや吹奏楽で一般的に使われているタイプのホルン。構造的にはFシングルホルンとB♭シングルホルンを重ね、第4バルブで切り替えられるようにした設計である。
代表的機種としてはアレキサンダー103が最も有名で、世界のトッププロプレイヤーの多くに使われている。

セミダブルホルン

セミダブルホルン

セミダブルホルン

フルダブルホルン同様2段重ねの構造だが、理論的には全く違いベースはB♭管ホルンで、第4バルブを操作することにより補正管に繋がりF管になる構造。いわゆるユーフォニアムなどのコンペンセイティングシステムと同じ設計理論である。

フルトリプルホルン、セミトリプルホルン

フルトリプルホルン

フルトリプルホルン

上記のフルダブルホルンやセミダブルホルンにハイF管を追加して三段重ねにした構造。ハイF管は木管のオクターブキーのように押せば楽にハイトーンが出るわけではなく、音を外すリスクが減る(音が当たる確率が高まる)というもので、殆どの場合ダブルホルンで出ない音はハイF管を使っても出ないし苦しさも同じ。

Fシングルホルン

F管のみのシンプルなホルン。ホルンの原型ともいえる基本の構造なので最もホルンらしい音が出る。このため初心者がホルンの音を作るのに最適である。

B♭シングルホルン

シングルホルン

FシングルとB♭シングル

B♭管のみのシンプルなホルン。一般的なホルンの中で一番軽く音色は明るい。ゲシュトップ管が付属することも多い。Fシングルよりも演奏しやすくフルダブルホルンよりも安価なため、学校の備品として使われることも多い。

デスカントホルン

デスカントシングルとデスカントダブル

デスカントシングルとダブル

主にB♭管とハイF管を組み合わせた設計のホルン(デスカントダブルホルン)。モーツアルトや古楽など非常に高い音域を吹き続けなければならない場合に使うことが多い。

ナチュラルホルン

ホルンの原型と言っていいバルブの付いていないホルン。ボーゲンと呼ばれる丸く巻かれたマウスパイプを取り換えることによりF管の他にも様々な調で演奏できる。


ウィンナホルン

主にウィーンを中心とした地域で用いられるFシングルホルン。プロのオーケストラで常用しているのはウィーンフィルやウィーン交響楽団、フォルクスオパーぐらい。Fシングルのため演奏は非常に困難で音を外しやすいが、柔らかく温かい最もホルンらしい美しい音色で、フォルテ時には音楽性のある割れた音が出せることから、上記の楽団はあえてこの伝統のホルンを使っている。


ホルンの種類についてさらに詳しく読む

 

 webフォームで買取価格を調べる

 電話で買取価格を調べる(24時間可)